状況

JR駅近くの4階建てビルの2階で飲食店を経営しているが、開業時に設置した厨房排気用のウェザーカバーから排気される油煙で隣地のビル壁を汚していた。
更にウェザーカバーが境界線をはみ出している状況であった。
その為、ビルオーナーから、ウェザーカバーの撤去と屋上への排気ダクト敷設、そして隣接するビルの外壁清掃を指示された。

しかし、隣接するビルとの隙間が狭く足場が組めない状況であり、境界線まで23cmという狭いスペースの中で、通常の施工では屋上まで排気ダクトを立ち上げることが困難な状況であった。

また、今回はビルの状況から、高所作業車やクレーン車なども使用できない状況であった。
そのような状況の中、ケンテックシステムズへご相談をいただいた。

ケンテックシステムズの施工内容

NSCによる角ダクト（400×220・12㎡）、VD（400×220）、シロッコファン（エバラSRM4）、防火シャッターなどの設置を行った。
そして、屋上を汚さないためにダクトの受けにドレン配管を敷設し、隣接するビルの壁面は高圧洗浄を行い汚れを除去、
ファンは大きめを設定しVDで絞れるように考慮し、仮設足場を一切使用しない施工を実施した。
電気工事は、CV3.5×4cを使用し、動力盤にELBを設置、ELBから動力スイッチ、動力スイッチから外壁貫通、外壁にプルボックスを設け、PF管を使用して屋上のファンモーターまで敷設した。
（屋上には支点となる構造物などがないため、NSCカウンター工法で支点を確保、施工を行った。）